薄味

好きなものは人それぞれでいいと思う。
自分の好きなものと、偶然同じものを好きな人がいて分かりあえれば良いと思う。

あの人も、この人も好きだから、見てみようという行為は、社会的に動かされているだけで、本当に好きなのかなと思う。
人間だし、この社会性に動かされるのは仕方がないことだけれど〔古来から共同体の中で生きてきたから〕

だいたいこの話になると学校教育の話にはなるけれど、家庭の親がそういう考えじゃない以上、文化が浸透するのは難しいと思う。

夏目漱石の私の個人主義という本の中で、
制度を作ったら、そういう人間になるのか?
いや、個人がそういう考えになって、初めて制度ができるんだと、
民主主義の根幹を言っているが全くその通りだと思う。

みんながみんな、右向け右で
周りと同じでいなきゃって意志が強いから、
薄味の人間ばかりで、量産型っぽくなる。
みんなが行くから大学に行って、
みんなに人気の企業に入って、
会社では周りが残業してるから残業して、
上司が進める本を読んで、
どんどう窮屈になっていくんだと思う。
そうやって大人になるっていうならなりたくもない。
要はみんな勇気だそうよって言う話。